ルーシッド殿も気づいているのだろうが、彼も俺には何も言わない。
でも彼の場合、何も言わないでいてくれる理由はきっと…言うと、俺に悪いから…だと思う。
ルレイア殿の場合は…単に、俺達がどれほど腑抜けていようと、どうでも良いからなのだろう。
そう…俺達は、現状…腑抜けている、と言われても言い返す言葉がなかった。
「…」
俺は厳しい目で、訓練の様子を眺めた。
今日はルーシッド殿もルレイア殿もいない。
だから…それだけに、言いたいことを好きなように言える。
「…酷いもんだな、我が軍は」
「…ヴァルタ…」
そこに、ヴァルタと、それから俺の執事であるユーレイリーがやって来た。
長い付き合いになる仲間達の前でなら、本音も言えるというものだ。
俺が言う前に…ヴァルタが言ってくれたけどな。
「…そうだな。俺も言い返す言葉がないよ」
「…こう言うのもなんだが、これが私の仲間だと思うと…泣けてくるな」
「…」
相変わらず…ヴァルタは辛辣だな。
それに。
「…ユーレイリー、大丈夫か?」
珍しく、ユーレイリーは酷く不機嫌そうな顔になっていた。
ユーレイリーが不機嫌になるくらいなのだから、状況は相当良くないな。
「いえ…済みません。私も少々…不甲斐なく思ったもので」
「そうか」
不甲斐ない…か。確かにそうかもしれない。
でもこれは…ある意味で、当然のことなのだ。
彼らが悪い訳ではないのだ。
悪いとしたら…それは、彼らを上手くまとめられない、俺なのだ。
また自分の肩にずっしりと、重たいものが乗せられたような気がした。
…今更だな、それは。
今更言っても仕方ない。こうなることは…予測出来ていなければならなかった。
俺も、仲間達も…「今このとき」を生きるのに精一杯で、それより先のことは見えていなかったのだ。
「…どうするつもりだ?ルアリス…。性根を叩き直してやらないと、使い物にならんだろう」
ヴァルタは一切の容赦なく、俺にそう進言した。
ヴァルタの言うことはもっとも。
俺も、そろそろ…何とかしなくてはいけないと思っていたところだ。
でも、その前に。
「…分かってる。でも…まずは、セトナ様と話してみる」
「…彼女は多分、まだ気づいてないぞ」
「だからこそだよ」
そろそろ…現実を受け入れなければならない頃だ。
皆。
「ついてきてくれるか、ユーレイリー」
「かしこまりました」
俺は残りの訓練をヴァルタに任せ、ユーレイリーを伴って、訓練場を後にした。
セトナ様に、会いに行く為に。
でも彼の場合、何も言わないでいてくれる理由はきっと…言うと、俺に悪いから…だと思う。
ルレイア殿の場合は…単に、俺達がどれほど腑抜けていようと、どうでも良いからなのだろう。
そう…俺達は、現状…腑抜けている、と言われても言い返す言葉がなかった。
「…」
俺は厳しい目で、訓練の様子を眺めた。
今日はルーシッド殿もルレイア殿もいない。
だから…それだけに、言いたいことを好きなように言える。
「…酷いもんだな、我が軍は」
「…ヴァルタ…」
そこに、ヴァルタと、それから俺の執事であるユーレイリーがやって来た。
長い付き合いになる仲間達の前でなら、本音も言えるというものだ。
俺が言う前に…ヴァルタが言ってくれたけどな。
「…そうだな。俺も言い返す言葉がないよ」
「…こう言うのもなんだが、これが私の仲間だと思うと…泣けてくるな」
「…」
相変わらず…ヴァルタは辛辣だな。
それに。
「…ユーレイリー、大丈夫か?」
珍しく、ユーレイリーは酷く不機嫌そうな顔になっていた。
ユーレイリーが不機嫌になるくらいなのだから、状況は相当良くないな。
「いえ…済みません。私も少々…不甲斐なく思ったもので」
「そうか」
不甲斐ない…か。確かにそうかもしれない。
でもこれは…ある意味で、当然のことなのだ。
彼らが悪い訳ではないのだ。
悪いとしたら…それは、彼らを上手くまとめられない、俺なのだ。
また自分の肩にずっしりと、重たいものが乗せられたような気がした。
…今更だな、それは。
今更言っても仕方ない。こうなることは…予測出来ていなければならなかった。
俺も、仲間達も…「今このとき」を生きるのに精一杯で、それより先のことは見えていなかったのだ。
「…どうするつもりだ?ルアリス…。性根を叩き直してやらないと、使い物にならんだろう」
ヴァルタは一切の容赦なく、俺にそう進言した。
ヴァルタの言うことはもっとも。
俺も、そろそろ…何とかしなくてはいけないと思っていたところだ。
でも、その前に。
「…分かってる。でも…まずは、セトナ様と話してみる」
「…彼女は多分、まだ気づいてないぞ」
「だからこそだよ」
そろそろ…現実を受け入れなければならない頃だ。
皆。
「ついてきてくれるか、ユーレイリー」
「かしこまりました」
俺は残りの訓練をヴァルタに任せ、ユーレイリーを伴って、訓練場を後にした。
セトナ様に、会いに行く為に。


