ルアリスがこれで、お話にならないくらい弱い、なんてことになったら。
ルレイアは呆れて、「やっぱり革命軍に協力するのやめる」と言い出しかねなかった。
だが、意外なことに…ルアリスは、そこそこやるようで。
ルレイア相手でも、遅れを取ってはいなかった。
なかなかやるな、と思った。
一応、革命を目論むだけのことはある、と判断しても良いのでは?
気がつけば、訓練場にいた革命軍の兵士達が、感心したように二人の試合を見つめていた。
「凄いな、ルアリスさん」
「『青薔薇連合会』の幹部と対等に戦えるなんて…」
「さすがルアリスさんだ」
…うーん…。
俺としては、あまり…良い気分ではないが。
残念ながらと言うか…申し訳ないのだが。
これが対等だと思ったら…それは大きな間違いだ。
その証拠に。
「はぁ…はぁ…」
「ふーん、あなたそこそこやるみたいですねぇ」
ルアリスは肩で息をしているのに対し、ルレイアはまだ余裕綽々であった。
そういえばお前、帝国騎士やめてからもう十年近くになるのに、何でまだ剣を使えるんだ。
むしろあの頃より強くなってるだろ。
昔のルレイアは、めちゃくちゃ強かったけど…。
…今は、無敵だ。
色んな意味でな。
「あなたの実力は大体分かったので…そろそろ終わりにしましょうか」
「え…?」
にこっと笑ったルレイアが、一歩前に踏み出した。
次の瞬間。
ルアリスが握っていたはずの太刀が、訓練場の壁に叩きつけられ…そのままカラン、と床に落ちた。
「…!?」
ルアリスは呆然として、太刀がなくなった手元を見下ろした。
呆然としているのは、観衆も同じだった。
何があったのか…理解出来ているのは、俺と、それから当事者であるルレイアくらいのものだろう。
…ルレイアのスピードについていける人間なんて、この国には片手で数えられるくらいしかいないぞ。
俺でさえついていけないくらいなのに。
ルレイアが本気を出せば…ざっとこんなものだ。
ルアリスもそこそこは強いようだが…それでもルレイアの敵じゃない。
ルアリスが弱いのではない。ルレイアが化け物なのだ。
さっきまで対等に戦ってるように見えたのは…単に、ルレイアが手を抜いていたからに過ぎない。
…ルアリスも、可哀想に。
こればかりは、相手が悪かったとしか言いようがない。
「…!」
自分が敗北したことを理解したらしいルアリス。
がっくりと落ち込んでいたが、俺はそんなルアリスを慰めた。
「そう落ち込むな。よく食い下がった方だと思うぞ」
ルアリスが弱かったら、ルレイアは「うっかり勢い余って」腕や足の一本へし折っていただろうからな。
ルレイアがそれをしなかったということは、一応これでルアリスを認めているということだ。
ルレイアは呆れて、「やっぱり革命軍に協力するのやめる」と言い出しかねなかった。
だが、意外なことに…ルアリスは、そこそこやるようで。
ルレイア相手でも、遅れを取ってはいなかった。
なかなかやるな、と思った。
一応、革命を目論むだけのことはある、と判断しても良いのでは?
気がつけば、訓練場にいた革命軍の兵士達が、感心したように二人の試合を見つめていた。
「凄いな、ルアリスさん」
「『青薔薇連合会』の幹部と対等に戦えるなんて…」
「さすがルアリスさんだ」
…うーん…。
俺としては、あまり…良い気分ではないが。
残念ながらと言うか…申し訳ないのだが。
これが対等だと思ったら…それは大きな間違いだ。
その証拠に。
「はぁ…はぁ…」
「ふーん、あなたそこそこやるみたいですねぇ」
ルアリスは肩で息をしているのに対し、ルレイアはまだ余裕綽々であった。
そういえばお前、帝国騎士やめてからもう十年近くになるのに、何でまだ剣を使えるんだ。
むしろあの頃より強くなってるだろ。
昔のルレイアは、めちゃくちゃ強かったけど…。
…今は、無敵だ。
色んな意味でな。
「あなたの実力は大体分かったので…そろそろ終わりにしましょうか」
「え…?」
にこっと笑ったルレイアが、一歩前に踏み出した。
次の瞬間。
ルアリスが握っていたはずの太刀が、訓練場の壁に叩きつけられ…そのままカラン、と床に落ちた。
「…!?」
ルアリスは呆然として、太刀がなくなった手元を見下ろした。
呆然としているのは、観衆も同じだった。
何があったのか…理解出来ているのは、俺と、それから当事者であるルレイアくらいのものだろう。
…ルレイアのスピードについていける人間なんて、この国には片手で数えられるくらいしかいないぞ。
俺でさえついていけないくらいなのに。
ルレイアが本気を出せば…ざっとこんなものだ。
ルアリスもそこそこは強いようだが…それでもルレイアの敵じゃない。
ルアリスが弱いのではない。ルレイアが化け物なのだ。
さっきまで対等に戦ってるように見えたのは…単に、ルレイアが手を抜いていたからに過ぎない。
…ルアリスも、可哀想に。
こればかりは、相手が悪かったとしか言いようがない。
「…!」
自分が敗北したことを理解したらしいルアリス。
がっくりと落ち込んでいたが、俺はそんなルアリスを慰めた。
「そう落ち込むな。よく食い下がった方だと思うぞ」
ルアリスが弱かったら、ルレイアは「うっかり勢い余って」腕や足の一本へし折っていただろうからな。
ルレイアがそれをしなかったということは、一応これでルアリスを認めているということだ。


