オルタンス殿との面会を済ませた後。
俺とセトナ様は、その足で『彼ら』のもとを訪ねた。
「…ふぅ…」
厳つい顔をした黒服の男性が、応接間に案内してくれた。
…これから会う人のことを思うと、緊張もする。
ある意味で、帝国騎士団長より緊張する。
ヴァルタ曰く、「面白い男だった」とのことだが…。
一般的に、ヴァルタの感覚で「面白い」は…大概、「恐ろしい」だと思うのだが…。
一体、どんな人なんだろうな。
ドキドキしながら待っていると。
「ね、ルルシー…。実は今日、新しい香水つけてるんですよ。気づきました?」
「あ?うん…。いつもよりエロいな」
「でしょう?うっかり押し倒してくれても良いんですよ?」
「断る」
「分かりました。じゃあ俺が押し倒しますね」
「そういう意味じゃない!」
「…!?」
部屋に入ってきたのは、若い男性二人組だった。
一人は、至って普通の…親しみやすそうな青年だったが。
問題は、もう一人の方。
青年の腕をぎゅっと抱いて、上目遣いでうっとりと見つめるその顔には、綺麗に化粧が施されていた。
…男性が化粧しているの、初めて見た。
おまけに、その人は全身真っ黒の衣装に身を包み、妖艶な香水の香りを漂わせていた。
極めつけは、彼が全身から発する、ムッとするような濃厚なフェロモン。
俺は男なのに、気を抜くとくらりとしてしまいそうだった。
まるで、異世界の住人だ。
綺麗を通り越して、怖い。
こ、この人が…『青薔薇連合会』幹部、ルレイア・ティシェリー。
俺とセトナ様は、その足で『彼ら』のもとを訪ねた。
「…ふぅ…」
厳つい顔をした黒服の男性が、応接間に案内してくれた。
…これから会う人のことを思うと、緊張もする。
ある意味で、帝国騎士団長より緊張する。
ヴァルタ曰く、「面白い男だった」とのことだが…。
一般的に、ヴァルタの感覚で「面白い」は…大概、「恐ろしい」だと思うのだが…。
一体、どんな人なんだろうな。
ドキドキしながら待っていると。
「ね、ルルシー…。実は今日、新しい香水つけてるんですよ。気づきました?」
「あ?うん…。いつもよりエロいな」
「でしょう?うっかり押し倒してくれても良いんですよ?」
「断る」
「分かりました。じゃあ俺が押し倒しますね」
「そういう意味じゃない!」
「…!?」
部屋に入ってきたのは、若い男性二人組だった。
一人は、至って普通の…親しみやすそうな青年だったが。
問題は、もう一人の方。
青年の腕をぎゅっと抱いて、上目遣いでうっとりと見つめるその顔には、綺麗に化粧が施されていた。
…男性が化粧しているの、初めて見た。
おまけに、その人は全身真っ黒の衣装に身を包み、妖艶な香水の香りを漂わせていた。
極めつけは、彼が全身から発する、ムッとするような濃厚なフェロモン。
俺は男なのに、気を抜くとくらりとしてしまいそうだった。
まるで、異世界の住人だ。
綺麗を通り越して、怖い。
こ、この人が…『青薔薇連合会』幹部、ルレイア・ティシェリー。

