時は
中学3年生にも慣れてきた夏休み前。

中学校にも慣れて、中高一貫校で高校受験のない私たちはキラキラやりたい放題の日々を送ってます!

…と言いたいところなんだけど。

足りたいものは恋!彼氏!

夏休みを目の前にした私たちは新しい恋という感情に目を輝かせていた。

「っあー!終わったー!!」

くうーっと、凝り固まった体を伸ばした。
今日は期末試験最終日、やっと長い長いテスト期間が終わったのだ。

カーテンの隙間から眩しい光が差し込む。

「おつかれーっ!この後どーする?!」

「カラオケ行くー!!」

先にHRが終わっていた隣のクラスの中1からの大親友、同じ部活の清菜(さな)が扉の近くで待っていた。

「よーし!今日もいっぱい語るぞー!!」

気合いだけはバッチリの私たちは、スクバを肩にかけてカラオケに向かった。