<洋ナシ>サンタのX'mas

ペィラは、雪とカラフルな封筒の山から顔を出して怒鳴った。


「なんだ、これは?!手紙??」


ペィラは自分を押し潰したピンクやブルーの封筒に当たり散らした。


「おい、やめとけ。それは、なんてゆーか、大事なもん?みてぇだから。」


ルベリーが躊躇いがちに言う。


「まっ、俺にはぁ関係ねぇけど。」

「ベリー!っもぅ、珍しく真面目なこと言ってるっぽかったのに。」


カツンと蹄が鳴って、ルベリーの後ろに明るい毛並みのトナカイが立ちはだかった。


「なんだメグ、もう時間か。」


さっきのトナカイか?

ペィラはうっすらとした記憶を辿った。


「あの、さっきもしかして・・」


メグはふっと笑った。

正確には、笑ったように見えた。

なんせ、相手はトナカイだ。

ペィラは、表情を読み取れるほど動物に詳くない。