私って強いんですか?〜無自覚女子は今日も平穏?に過ごします〜

ついた先は、屋上。

「2人とも、連れてきたよ」

「遅いんだけど、隼人」

「もうお昼食べてるよ〜」

そこには、青い瞳と黒髪のいかにも俺様って感じの男子と、紫の瞳と金髪の気だるげな男子がいた。

「ごめんごめん、なかなか来てくれなくて」

「「はあ!?」」

2人の顔が一瞬にして、驚きの表情に変わった。

「隼人でも堕とせない女っていたのか!?」

まるで、女たらしみたいな言い方するんだなぁ。

「だから、遅かったんだね。ふぅ〜ん」

金髪の人が私と九条先輩の顔を交互に見ながら言ってきた。

「もしかして〜、隼人のタイプ?」

「だったら…」

「ん?何言ってるんですか?今日会ったばかりですよ?」

急な沈黙が走った。

「本当に隼人に興味ない女っているんだな」

「僕もビックリしてる」

2人とも未知の動物を見るような目で見てくる。

その視線が怖かったから、話題を変えた。

「あの、えーっと、私はなんで呼ばれたんですか?」

「ごめんね、言ってなかったね。昨日の抗争のこと覚えてる?」

何かあったっけ?

「え〜と、そんなことありましたっけ?」

「お前、マジか!?」

今日で何回驚いてるんだろうこの黒髪の人は。

「はい、何か攻撃されようとしたのを回避したのは覚えてるんですけど」

「そういう次元の人もいるんだね〜」

なぜか金髪の人はニコニコしている。

そして、私を引き寄せた。

「あの?」

「僕、君のことかなり気に入っちゃった」