「生まれ変わったら猫になりたい」
「急にどうしたの?」
「猫って素敵よね。自由気ままに何処へでも行けて」
「君だって、よく旅行へ出かけるじゃないか」
「あんなもの自由とは言わないわ。決められた乗り物に乗って、大きな荷物を抱えて。お金だって掛かるし」
「でも猫は遠くへは行けないだろう」
「あら、あなたは猫になったことがあるというの?もしかしたら私達の知らないところで、大旅行をしているかもしれないじゃない」
「それは素敵な妄想だね」
「馬鹿にしないで。あー猫になれたらどれだけ幸せか」
「猫だって苦労していると思うよ。屋根のある家でご飯に困らない生活をしている君には分からない苦労が」
「それは、そうね。じゃあ生まれ変わったら飼い猫になるわ」
「君の来世は随分都合が良いようだね」
「お金持ちの家に生まれれば、何も心配はいらないもの。それにもしかしたら旅行にもついていけるんじゃないかしら。あら、これで全て解決だわ!」
「君が楽しそうで何よりだよ」
「そうつまらなそうな顔をしないでちょうだい」
「それなりに楽しんでいるよ。来世は猫を可愛がってくれる、金持ちの家に生まれるといいね」
「ええそうね。そういうあなたは生まれ変わったら何になりたいの?」
「生憎、僕は生まれ変わり説は信じていないんだ」
「夢のないことを言わないでちょうだい。御伽噺でもいいから」
「そうかい、そうだな」
「僕は生まれ変わったら、猫を飼うのが上手な金持ちになるよ」
「え」
「悪くないだろう?」
「それって、口説いているの?」
「好きに受け取るといいさ」
「からかっているのね」
「そういう割に、君の耳は赤く染まっているようだけどね」
「見ないで!」
「すまない、耳だけじゃなくて頬も赤くなっているようだ」
「見ないでってば!」
「急にどうしたの?」
「猫って素敵よね。自由気ままに何処へでも行けて」
「君だって、よく旅行へ出かけるじゃないか」
「あんなもの自由とは言わないわ。決められた乗り物に乗って、大きな荷物を抱えて。お金だって掛かるし」
「でも猫は遠くへは行けないだろう」
「あら、あなたは猫になったことがあるというの?もしかしたら私達の知らないところで、大旅行をしているかもしれないじゃない」
「それは素敵な妄想だね」
「馬鹿にしないで。あー猫になれたらどれだけ幸せか」
「猫だって苦労していると思うよ。屋根のある家でご飯に困らない生活をしている君には分からない苦労が」
「それは、そうね。じゃあ生まれ変わったら飼い猫になるわ」
「君の来世は随分都合が良いようだね」
「お金持ちの家に生まれれば、何も心配はいらないもの。それにもしかしたら旅行にもついていけるんじゃないかしら。あら、これで全て解決だわ!」
「君が楽しそうで何よりだよ」
「そうつまらなそうな顔をしないでちょうだい」
「それなりに楽しんでいるよ。来世は猫を可愛がってくれる、金持ちの家に生まれるといいね」
「ええそうね。そういうあなたは生まれ変わったら何になりたいの?」
「生憎、僕は生まれ変わり説は信じていないんだ」
「夢のないことを言わないでちょうだい。御伽噺でもいいから」
「そうかい、そうだな」
「僕は生まれ変わったら、猫を飼うのが上手な金持ちになるよ」
「え」
「悪くないだろう?」
「それって、口説いているの?」
「好きに受け取るといいさ」
「からかっているのね」
「そういう割に、君の耳は赤く染まっているようだけどね」
「見ないで!」
「すまない、耳だけじゃなくて頬も赤くなっているようだ」
「見ないでってば!」
