白猫さんは甘党男子

 私、音峰 響(おとみね ひびき)がここに願書を出したのは、半分やけくそだった。一月の推薦入試で見事に滑って、急遽二つ目の志望校を決めなくてはいけなくなった。やけくそで受験して、無事浪人生になるのを回避できたはいいものの...



「おい!何見てんだよ」

「あァ!?」

 第二志望で合格したのは、巷で噂のヤンキー校だった。

 それってなんてギャグ漫画だよ。いや、これはもうギャグ漫画以上の超展開。ドタドタと廊下に響く大人数の足音と、今までに聞いたことのないような怒号。そして少し油断すれば、拳や蹴りが飛んでくる。おまけに周りは喧嘩好きな男だらけときた。そんな環境にいるのをを堅物な両親が知れば、なんて言われるか分かったもんじゃない。