第四章「私が見たのは」
ルナが自分の部屋に引きこもってもう4時間は経とうとしている。
でも私が不思議に思っていることがある。
––––––––––––ルナって私と似てる?というか、今までの私を見ているようだった。
謎の光に連れ去られてから長いことこの世界にいて、ルナと一緒にいるからそんなことを思うようになった。ただ単純に私に似ているじゃなくて、好きな食べ物も、好きな洋服も、心までとても似ているようだった。昔の私のような冒険心を持ってたり、今のような少し落ち着いたところとかも全部、私そっくりな–––––––––––
「痛っ」また、ズキズキと頭が痛い。私が元いた所を考えるとやっぱり頭痛がする。「何か忘れているのかな…」胸が高鳴っている。そして冷や汗も出てきた。
「なんだ…」胸が締め付けられて苦しい。でも思い出せない。
「なんだ…」息がうまくできないくらい考えたって。思い出せない。
「なんなの…」
考えたって答えなんてちっともわからない。
もともと答えなんてなかったのかもしれない。
「これが最後でいい。」そう思って、部屋にノックをかけた。
ノックの音が鳴って、数秒間、無音が当たりを包んだ。
「やっぱりダメだったかな…」そう思うと、扉の方からひどく疲れ切ったような声が返ってきた。
「葵ちゃんですか…?」びっくりした。
「う、うん!そうだよ。体調?はだいじょ–––––」
「………葵ちゃんはしつこいですね」
「え?」
まさか、ルナがそんな言葉を使うとは…。いつも優しくて、なんというかほがらかな空気に包まれていたのに…
「いいんですよ。私のことなんて。」
「そんな。そんなこと言わないでよ…」心配より、悲しさが勝つ。
「いいんですよ。気にしなくても–––––」
「気にするよっ…気にするに決まってるじゃんっ…」涙声で、私は言った
ルナも驚いたのか、少し黙っていた。
重い空気の中、ルナは「私ね、ほんとは早くこの世界から消えてしまいたいの…
何やっても、うまくいかない。思い通りに動けなくて、いつもあの草原にいて、気持ちを落ち着かせているの。–––––––––「そんなこと」って思った?でも、私からすると、それが辛いの。理想の自分と現実の自分が違う。違いすぎる。だから……。だから…いっそのこと…死んじゃおう…って…。」
「そんなのおかしいっ!」行動より、頭の中の整理もできないまま、口だけが先に動いていた。「そう簡単に死ぬなんて、言わないでよ!」「私は、ルナのいいところたっくさん気づいてるよ!いつも笑顔で私と接してくれた。いつも、優しい口調で話してくれて、いつも私を助けてくれて。いつも、いつも、いつもっ…………そばにいてくれたじゃん…。」
「私も、死にたいって思ったことあるよ。というか今でも思ってるよ。でも、それでも『生きなきゃ。』希望の光なんていつかくる。なんてことない。助けてくれる、運命の人なんて現れるわけがない。でも、でも、でも…そう、信じないと。それすらも自分で否定しちゃうと。希望を見る前に、何もできないままに…終わっちゃうじゃん…。」「だから。『生きてよ…』ルナ。」「自分で勝手に終わらせちゃもったいないって…」息が切れていた…。呼吸も感情もぐちゃぐちゃで、立っていることすらしんどい。
––––––––––––「……ありがとう。葵ちゃん」そう言って、扉からルナは出てきた。
「生きる希望を見つけ直してくれてありがとう。」
そう言われて。私は光に包まれた–––––––––––
–––––––––––やっと思い出せたね。–––––––––––
ルナが自分の部屋に引きこもってもう4時間は経とうとしている。
でも私が不思議に思っていることがある。
––––––––––––ルナって私と似てる?というか、今までの私を見ているようだった。
謎の光に連れ去られてから長いことこの世界にいて、ルナと一緒にいるからそんなことを思うようになった。ただ単純に私に似ているじゃなくて、好きな食べ物も、好きな洋服も、心までとても似ているようだった。昔の私のような冒険心を持ってたり、今のような少し落ち着いたところとかも全部、私そっくりな–––––––––––
「痛っ」また、ズキズキと頭が痛い。私が元いた所を考えるとやっぱり頭痛がする。「何か忘れているのかな…」胸が高鳴っている。そして冷や汗も出てきた。
「なんだ…」胸が締め付けられて苦しい。でも思い出せない。
「なんだ…」息がうまくできないくらい考えたって。思い出せない。
「なんなの…」
考えたって答えなんてちっともわからない。
もともと答えなんてなかったのかもしれない。
「これが最後でいい。」そう思って、部屋にノックをかけた。
ノックの音が鳴って、数秒間、無音が当たりを包んだ。
「やっぱりダメだったかな…」そう思うと、扉の方からひどく疲れ切ったような声が返ってきた。
「葵ちゃんですか…?」びっくりした。
「う、うん!そうだよ。体調?はだいじょ–––––」
「………葵ちゃんはしつこいですね」
「え?」
まさか、ルナがそんな言葉を使うとは…。いつも優しくて、なんというかほがらかな空気に包まれていたのに…
「いいんですよ。私のことなんて。」
「そんな。そんなこと言わないでよ…」心配より、悲しさが勝つ。
「いいんですよ。気にしなくても–––––」
「気にするよっ…気にするに決まってるじゃんっ…」涙声で、私は言った
ルナも驚いたのか、少し黙っていた。
重い空気の中、ルナは「私ね、ほんとは早くこの世界から消えてしまいたいの…
何やっても、うまくいかない。思い通りに動けなくて、いつもあの草原にいて、気持ちを落ち着かせているの。–––––––––「そんなこと」って思った?でも、私からすると、それが辛いの。理想の自分と現実の自分が違う。違いすぎる。だから……。だから…いっそのこと…死んじゃおう…って…。」
「そんなのおかしいっ!」行動より、頭の中の整理もできないまま、口だけが先に動いていた。「そう簡単に死ぬなんて、言わないでよ!」「私は、ルナのいいところたっくさん気づいてるよ!いつも笑顔で私と接してくれた。いつも、優しい口調で話してくれて、いつも私を助けてくれて。いつも、いつも、いつもっ…………そばにいてくれたじゃん…。」
「私も、死にたいって思ったことあるよ。というか今でも思ってるよ。でも、それでも『生きなきゃ。』希望の光なんていつかくる。なんてことない。助けてくれる、運命の人なんて現れるわけがない。でも、でも、でも…そう、信じないと。それすらも自分で否定しちゃうと。希望を見る前に、何もできないままに…終わっちゃうじゃん…。」「だから。『生きてよ…』ルナ。」「自分で勝手に終わらせちゃもったいないって…」息が切れていた…。呼吸も感情もぐちゃぐちゃで、立っていることすらしんどい。
––––––––––––「……ありがとう。葵ちゃん」そう言って、扉からルナは出てきた。
「生きる希望を見つけ直してくれてありがとう。」
そう言われて。私は光に包まれた–––––––––––
–––––––––––やっと思い出せたね。–––––––––––



