僕より大きな物を背負っている君へ

「遊園地なんて…何年ぶりだろう…」

「…春遠くん?」右からまおりちゃんの声がする。

「ん?どうしたの?」と聞く。

「いや…何でも…」とまおりちゃんは言いながら俯く。

「さっ!行こー!」と矢島が走る。

「あ…」と皆で声を揃える。

「行くなー!」と言いながら皆で走りながら矢島を追う。

          ♢

「はぁ…はぁ…」矢島以外息を切らして矢島に追いつく。

「矢島って…なんで…こんな早いんだよ…」

「矢島くんって…バスケ部…らしい」

優雅さんが途切れ途切れで教えてくれた。

「みんな?大丈夫?」とやっと後ろを振り向いた。

「だから…ゆっくり…歩けっての…」

矢島は「はっ!」と気づく。勢いよく頭を下げた。

「ごめん!ちょっと久しぶりだったから興奮しちゃって…」

ベンチに皆でゆっくり座って矢島の謝罪を受け取る。