僕より大きな物を背負っている君へ

「優雅!」咲瑛さんが走り、優雅さんを呼び止める。

「咲瑛?どうしたの?」

「一人でどっか行かないでよ~」
と咲瑛さんが呆れた口調で優雅さんに言う。

「ごめんね?この子が親と別れちゃって、今一緒にさがしてるの」

なるほど…そう言うことか。

こくこくと、頷きながら話を聞く。

「そっか~じゃあ終わったらで出口で待ってね?」

「わかった。じゃあまた後でね」

そう言って迷子の子と、一緒に歩いて行った。

「優雅は、優しいけどたまに裏目に出るんだよな~」とまおりちゃんが腕を組み天井を見上げる。

「ま!いいじゃんいいじゃん!それが優雅さんのいい所の一つなんだから」

矢島が元気のよく、俺達に言う。

「そうだね。じゃあ私らも行こっか」

’’いい所’’ね、俺にはいい所なんてあんのかな…

「春遠?早く行くぞー」

変な事を考えていたら俺だけ置いてけぼりにされていた。

「あ…まって~」

そう言って俺は、まおりちゃんたちの方に走る。