「結婚」
私、結婚できるのかな。ぼーっとテレビを見る。
その言葉を聞いて、軽くなった心がまた少し重くなる。
テレビの中では、芸能人たちが自分の特技を見せ合って爆笑していた。
私もそれを見て、ハハ笑、って少し笑えた。
「聞いてる?」
「あぁ…え?結婚?なに言ってんの笑」
亮ちゃんが机の上に、婚姻届と、指輪とペンを置く。
「…………?」
亮ちゃんを見上げる。
「俺は真面目に言ってんだけど」
「…………ん?」
目に溜まってた最後の涙がボロン、と落ちて、目の奥にあった涙はすっかりひっこんだ。
テレビから賑やかな声が聞こえる。



