家に着けばおろされると思ったのに、むしろ力が込められ、わたしは顔を上げた。 「俺は……樹や匠みたいに賢くはできねぇ。でも、ガキの頃に守れなかった約束──」 わたしを階段に座らせると、しゅーちゃんは目線を合わせるようにしゃがむ。 「……俺はずっとお前のそばにいる、っての。今なら守れる。自分を総長だと思ってねぇって言ったが……」 しゅーちゃんは一呼吸置いて、わたしを真っ直ぐに見据えた。 「お前を守るためにトップとして、総長としての立場を守り貫く。……そのために、お前も俺のそばにいろ」