じたばたとし出すわたしを、いっちゃんは片手でわたしのことを支える。 そして肩に掛けていた学ランでわたしの腰から下を包み込みながら、椅子に座らせた。 「あ、ありがと……」 うん、とスルッと学ランを抜いて、いっちゃんは再び肩に掛け直す。 「……ちぇー」 「黙れ匠」 口を尖らせるたーちゃんに、しゅーちゃんは間髪容れず言ったがいっちゃんは最大の黒い笑みを向ける。 「二人とも見たか見てないかは紫乃の前だから聞かないであげるけど……どちらにせよ記憶抹消しとこうね。──それとも、聞いた方がいい?」