「お邪魔します」

「あがるねー」

「邪魔すんぞ」



放課後、わたしは約束通り三人を家にあげた。



──と言うかまともな挨拶してるの、いっちゃんだけでは?


……うん、いっちゃんは見た目に反して、礼儀ありだな。

たーちゃんとしゅーちゃんに関してはあまりのぞめない部分だ……



早々にソファを陣取るたーちゃんに、しゅーちゃんはため息をついて、ダイニングの方へいっちゃんと座っていた。



「今お茶いれるね」


「紫乃ー、お菓子持って来たから僕ジュースがいい」

「ガキみてぇだな……」

「いいからいいからー」


「紫乃、なかったら構わずお茶でいいんだからね」


「はーい」


グラスにお茶と、ジュースを注ぐ最中、たーちゃんがソファの前のテーブルにお菓子を広げ、時折しゅーちゃんたちに個包装のお菓子を投げ渡してるのが見えた。