「お前、こんなとこで何してんの?」


「え、あぁわたし──」





「しゅーう、どったのー。って誰その子?」

「おはよ、愁。珍しく早いね」




また今度は二人組の男の子──って


金髪と赤髪……!?

金髪の子は軽く手を振りながらしゅーちゃんに肩を組んで、わたしの顔をまじまじと覗き、赤髪の子は何故かわたしの隣に。


半歩、距離を取った時、赤髪の子がわたしを見て薄く笑った。



「キミ、紫乃でしょ」


「えっ……」


「しの?……紫乃ってあの紫乃?」




赤髪の子も金髪の子も……わたしを知ってる。

あの紫乃って何?