そして、
「やほ、紫乃。あ、君そこどいてくれる?」
昼休みにはたーちゃんが、わたしの席の前の人を強引にどくようにして逆向きで座る。
「紫乃今日何?弁当?」
「うん」
わたしの机の上に、コンビニで買ったサンドイッチとパックのバナナみるくを置くたーちゃん。
その隣にお弁当を広げれば、
「お、ウィンナーもーらいっ」
「あっ!」
何かしらおかずが食べられる。
「……んま」
「もう」
気が向いたら教室行くって言ってたのに、意外と律儀というか、ちゃんとしてる。
まぁ、一日おきくらいで来てるんだけど。
でも一人で黙々と食べるよりは全然いい。
おかず一個や二個で会話付きなんだから。



