「三人はそっちだよね?」
確か、三人ともわたしとは逆方向の道から来ていたはず。
混乱してたから間違いじゃなければ……
「そうだけど、送ってくよ。紫乃母にも挨拶しとこうかなって思うからさ」
「そうじゃん、僕ら紫乃の家知らないもん。遊びに行けない」
「だな。つーことで紫乃、連れてけよ」
「まぁ調べれば二、三日で分かるけどね。でも紫乃に連れていってもらう方が手間が省ける」
「……あ、あーうん」
最後のいっちゃんの言葉が気になるけど、またはぐらかされるのが目に見えてるから、追求しないでおくのが利口だろうな。
四人並んで歩きながら、わたしの家に向かうことになったのは予定外。
──大丈夫かな。
あんな可愛かった三人がばりばりヤンキーになってましたー……って、しゅーちゃんはともかく、あとの二人は金髪&赤髪だからね……



