「ふふっ」





悟られないように小さく笑ったつもりだったのに、普通に気付かれ、三人はわたしのことを見つめていた。

それに気付いて、ゆるむ口を頑張って閉じるといっちゃんがわたしの頭に手を置く。





「俺達はそれなりに変わったけど、紫乃は俺達が知ってるままの紫乃だね。勿論いい意味でさ」




見上げるといっちゃんは、にこっと微笑むからわたしも頷いて返した。




一時休戦していた、たーちゃんとしゅーちゃんはまたにらみ合いが始まる──




「……わたし、帰ってもいいかな?まだ少し片付けがあるの」



ちゃんと三人に聞こえるように伝えると、




「わかった」



いっちゃんがすぐに頷いてくれて、二人も不機嫌そうにこちらに歩み寄ってきてくれた。