*
*
肉体よりも精神的なダメージを食らいつつ、乗りきった一日。
教室からヤンキー達がぞろぞろと帰っていくのを見送りながら、最後に帰ることを決めた。
その方がいちいち睨まれることないし。
削られた精神にも少しばかり優しい気がする。
帰り支度はとっくに済んだけど、わたしは一人になるまで座って待っていた。
あと数人というところに、しゅーちゃんといっちゃんが入ってくる。
「良かったまだ居てくれて。一緒に帰ろっか」
「俺んとこ来なかったけど、なんもされなかったか?」
「うん。ちょっとばかし怖かったけど、なんとかって感じかな。……たーちゃんは?」
めんどくさい、と今朝言われてしまったし今居ないしで。気になってしまう。



