「あ、綾いる?」
「綾先輩?なんでですか?」
綾先輩は、去年までの部長さん。
「あ~…俺、綾の彼氏。」
須藤先輩が自分の顔を指さす。
「拓海さん!?」
「そ、須藤拓海!」
綾先輩がいつも、彼氏さんのこと「タクミ」って言ってたから全然気づかなかった。
「綾先輩、いますよ!」
呼びに行こうとしたら、ちょうど綾先輩がステージの袖から出てきた。
「あっ、綾〜」
私が呼ぶより先に須藤先輩が綾先輩を呼び止める。
.
「綾先輩の彼氏さん、実物初めて見た。」
隣にいた同期に言うと、「あ、そう。結構公演とか見に来てるよ。イケメンだよね~」って、2人を見つめる。
「うん。美男美女って感じ。」
歩いていく2人を遠めに見て、かっこいい…と思った。
.
ふと、俊先輩が頭に浮かんだ。
俊先輩は、彼女いるのかな。
いやいや、いるに決まってるでしょ。3年だし。
もしいないとして、だからなんだっていうんだ。
あんな人を好きになったら辛いのは自分だよ。自分に言い聞かせて、再び図面に目を落とした。
「綾先輩?なんでですか?」
綾先輩は、去年までの部長さん。
「あ~…俺、綾の彼氏。」
須藤先輩が自分の顔を指さす。
「拓海さん!?」
「そ、須藤拓海!」
綾先輩がいつも、彼氏さんのこと「タクミ」って言ってたから全然気づかなかった。
「綾先輩、いますよ!」
呼びに行こうとしたら、ちょうど綾先輩がステージの袖から出てきた。
「あっ、綾〜」
私が呼ぶより先に須藤先輩が綾先輩を呼び止める。
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「綾先輩の彼氏さん、実物初めて見た。」
隣にいた同期に言うと、「あ、そう。結構公演とか見に来てるよ。イケメンだよね~」って、2人を見つめる。
「うん。美男美女って感じ。」
歩いていく2人を遠めに見て、かっこいい…と思った。
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ふと、俊先輩が頭に浮かんだ。
俊先輩は、彼女いるのかな。
いやいや、いるに決まってるでしょ。3年だし。
もしいないとして、だからなんだっていうんだ。
あんな人を好きになったら辛いのは自分だよ。自分に言い聞かせて、再び図面に目を落とした。



