自覚した瞬間、世界が途端に鮮やかになった気がした。2年間見慣れていた廊下に色がついて、景色がキラキラして見えた。同時に、少し胸の奥がずしんって重くなる。こんな人好きになっても、絶対に振り向いてもらえないのに。どうしてそんな人を好きになっちゃうんだろう。
俊先輩は、楽しそうに話を続ける。
隣で、たった今人が恋に落ちたことなどに気がつく様子もなく。
文化祭が終わってしまったら、接点もなくなってしまうのに、最後になって好きになってしまうなんて、なんて私はバカなんだろう、と、私がひとり悲しくなっていることにも気がつかず。
その無邪気な笑顔は、私の心をときめかせ、苦しくさせた。
俊先輩は、楽しそうに話を続ける。
隣で、たった今人が恋に落ちたことなどに気がつく様子もなく。
文化祭が終わってしまったら、接点もなくなってしまうのに、最後になって好きになってしまうなんて、なんて私はバカなんだろう、と、私がひとり悲しくなっていることにも気がつかず。
その無邪気な笑顔は、私の心をときめかせ、苦しくさせた。



