そんなの、おかしい。慧弥さんは私を守ってくれただけなのに……。そう思うけれど、どう言葉にすればいいのかわからない。
「そして今……想乃をこうして自宅で匿ってる。警察に知られれば、監禁を疑われる。事情を説明しても、半日以上は拘束されるだろうし。運が悪ければ……逮捕もあり得る」
「……え」
荷物の準備を終わらせ、慧弥がスーツケースを玄関へ運んだ。
「だって。この絶妙なタイミングで俺は海外出張なんだよ? 逃亡を疑われてもおかしくないでしょ?」
「そんなっ、慧弥さんは何もしていないのにっ、ただ私を守ってくれているだけで」
想乃は目にいっぱいの涙を溜めて、震えるように首を振った。今にも泣きそうな想乃を見て、慧弥が優しい眼差しを向けた。「なんてね」。慧弥がふっと笑う。その飄々とした口調に、想乃は困惑した。
「大丈夫だよ」
慧弥が想乃を抱き寄せた。想乃のおでこに軽く口付ける。
「担当刑事には日本を離れると連絡済みだから、心配しないで? 俺が逮捕されたら、誰が想乃を守るの?」
想乃がまばたきすると、一粒の涙が頬を伝った。慧弥がそれを拭い、想乃の顎をそっと持ち上げた。赤く潤んだ唇を優しく包んでくれる。
「そして今……想乃をこうして自宅で匿ってる。警察に知られれば、監禁を疑われる。事情を説明しても、半日以上は拘束されるだろうし。運が悪ければ……逮捕もあり得る」
「……え」
荷物の準備を終わらせ、慧弥がスーツケースを玄関へ運んだ。
「だって。この絶妙なタイミングで俺は海外出張なんだよ? 逃亡を疑われてもおかしくないでしょ?」
「そんなっ、慧弥さんは何もしていないのにっ、ただ私を守ってくれているだけで」
想乃は目にいっぱいの涙を溜めて、震えるように首を振った。今にも泣きそうな想乃を見て、慧弥が優しい眼差しを向けた。「なんてね」。慧弥がふっと笑う。その飄々とした口調に、想乃は困惑した。
「大丈夫だよ」
慧弥が想乃を抱き寄せた。想乃のおでこに軽く口付ける。
「担当刑事には日本を離れると連絡済みだから、心配しないで? 俺が逮捕されたら、誰が想乃を守るの?」
想乃がまばたきすると、一粒の涙が頬を伝った。慧弥がそれを拭い、想乃の顎をそっと持ち上げた。赤く潤んだ唇を優しく包んでくれる。



