「うん。想乃への聞き取りよりも、おそらくは、俺のほうに連絡が来るだろうから。想乃が呼ばれることは、まだ無いと思う。……とはいえ、可能性はゼロではないし、一応気をつけて?」
そう言って、慧弥は寝室へと歩いて行った。想乃はためらいながらも、彼のあとを追う。慧弥は寝室にあるクローゼットから大きめのスーツケースを取り出し、海外出張の準備に取り掛かった。
想乃は「あの」と声を上げた。
「どうして慧弥さんが警察に呼ばれるんですか?」
「そうだね」と返事をしながら、慧弥は手を動かす。替えのスーツや下着、パスポートの類を順々に詰めていく。
「想乃の居場所をいち早く察知して、現場に駆けつけたからね。想乃には事前にGPSを持たせていたし……普段から監視していたのかって疑われてる」
「……そんな。だって慧弥さんは私を心配して」
「そうだけど。警察も馬鹿じゃないから以前の記録を調べたらわかる。
想乃を狙っていたストーカーの、山辺の存在を通報したのも俺だし、郷くんのいじめ問題にも関わってる。
俺自身が想乃に執着していて、支配下に置いてるんじゃないかって……警察は考える」
「……っ」
想乃は顔を青くし、息をのんだ。
そう言って、慧弥は寝室へと歩いて行った。想乃はためらいながらも、彼のあとを追う。慧弥は寝室にあるクローゼットから大きめのスーツケースを取り出し、海外出張の準備に取り掛かった。
想乃は「あの」と声を上げた。
「どうして慧弥さんが警察に呼ばれるんですか?」
「そうだね」と返事をしながら、慧弥は手を動かす。替えのスーツや下着、パスポートの類を順々に詰めていく。
「想乃の居場所をいち早く察知して、現場に駆けつけたからね。想乃には事前にGPSを持たせていたし……普段から監視していたのかって疑われてる」
「……そんな。だって慧弥さんは私を心配して」
「そうだけど。警察も馬鹿じゃないから以前の記録を調べたらわかる。
想乃を狙っていたストーカーの、山辺の存在を通報したのも俺だし、郷くんのいじめ問題にも関わってる。
俺自身が想乃に執着していて、支配下に置いてるんじゃないかって……警察は考える」
「……っ」
想乃は顔を青くし、息をのんだ。



