事務所のパソコンで退勤の処理を済ませて、制服をロッカーへ仕舞う。生活費のためにできるだけシフトを入れて欲しいと常日頃から店長に頼んでいるのだが。コンビニと清掃業の掛け持ちをしながらの連続勤務で、このところ疲れが溜まっていた。
あまり考えないようにしているものの、昨夜の不審な紙袋も未来予知のメールも今現在の悩みの種だ。
ーー「あまり無理しないで?」
今日聞いたスイーツプリンスからの労いを思い出し、想乃は週末の土曜日に休みをもらえないかと同僚のスタッフにお願いをした。運良くシフトを変わってもらえて久々の休みを得られた。
お金が必要だからといってせっせと働くのは大切なことだけれど、体調を崩したら元も子もない。
想乃は目に焼き付けた紳士的な笑みを再度思い出し、唇の端をゆるゆると持ち上げた。
*
「お母さん、来たよ」
浅倉江里と名札を出された404号室の扉を開けて、ベッド傍の丸椅子に座った。四名一室の部屋だが、今現在ベッドを使っているのは母だけだ。
こうして週に二日だけ母の見舞いを義務付けていた。コンビニバイトが休みとなる月曜日と、清掃業が休みの水曜日だ。それ以外はなかなか時間の都合がつかない。
想乃が顔を見せて母に語りかけたからといって、母からは何の反応も得られない。喜ぶこともなければ嫌がることもない。
あまり考えないようにしているものの、昨夜の不審な紙袋も未来予知のメールも今現在の悩みの種だ。
ーー「あまり無理しないで?」
今日聞いたスイーツプリンスからの労いを思い出し、想乃は週末の土曜日に休みをもらえないかと同僚のスタッフにお願いをした。運良くシフトを変わってもらえて久々の休みを得られた。
お金が必要だからといってせっせと働くのは大切なことだけれど、体調を崩したら元も子もない。
想乃は目に焼き付けた紳士的な笑みを再度思い出し、唇の端をゆるゆると持ち上げた。
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「お母さん、来たよ」
浅倉江里と名札を出された404号室の扉を開けて、ベッド傍の丸椅子に座った。四名一室の部屋だが、今現在ベッドを使っているのは母だけだ。
こうして週に二日だけ母の見舞いを義務付けていた。コンビニバイトが休みとなる月曜日と、清掃業が休みの水曜日だ。それ以外はなかなか時間の都合がつかない。
想乃が顔を見せて母に語りかけたからといって、母からは何の反応も得られない。喜ぶこともなければ嫌がることもない。



