君と過ごす時(短編)

……。

私……ずっと片思いの運命だったのかな。
初恋だったから……。

小さい頃から……愛してやまなかった人。
好きな人に、好きな人がいて……その相手が親友。

こんな展開……びっくりだ。

「でねー、こう言うのいいと思うんだー!」
「確かにな、俺もいいと思う」

話し声が聞こえ、視線を上に上げる。

……え?

そこにいたのは、類ちゃん、夏の二人。

二人の家は、確かに近いっちゃあ近いかもしれないけれど、夏がわざわざ行くとは思えない。

類ちゃんも、夏を呼んだなら私も呼んでくれ……ないか。

あんなこと言ったもんね……しかも、二人は恋人同士。

ふたりは美男美女。

………確かに、よくよく考えればあり得る話だ。

平凡な幼馴染or美人。

誰だって、美人を選ぶ。

そこに『好きだった美人』って言う文字があれば、そりゃ答えは分かりきってる。