君と過ごす時(短編)

「おはよう!」

「おはよー」

私は小町憂。

おさななじみの松川夏、私の好きな相手。

小さい頃からいつも一緒で、いつの間にか好きになっていた。

家が隣同士で、お母さん付き合いも良かったため、いつも遊ぶ日はないくらい、たくさんの時間を過ごした。

だから……夏も、私の事が好きなんじゃいかと思うようになっていた。

他愛のない話をしながら学校へ向かう。

好きだなぁ……。

「ねえ、好きな人いるの?」
「はっ?い、いるけど……」

赤面になっている夏。

これは、私の事好き……なのかな?

自意識過剰すぎだよねっ……!

ほおをぱちん!とたたいて、また話し始める。

「突然なんなんだよ……」
「気になってねー、誰か教えてよ!」
「い、言えねーよ!」