最強✕最強の溺愛⁉なんて聞いてません!

わ!

転ぶ!

なるべく怪我をしないように、ギュッと目をつぶって体を縮ませる。

…本当は回避できるけどここではあの過ちみたいにならないように…

「あっぶねっ…」

あれ?痛くない…

「あ、ありがとうございます!!」

なんと!抱きしめられるように支えてくれた。

「いや、よかったよ!でもさ、本当は…」

「あー!零夜さん!妹の迎えがある!早く行かなくちゃー!」

「っは?」

強引にでもここでは言われたくない。

多分だけど気づいてる…

私が…




















敵察知や、武術や空手をしていてあの最強の…

華姫(はなひめ)ということに…




この人は気づいてるのではないだろうか?