ヤンキーくんたちに溺愛されてます!

「や、めろ…。そいつに手出すな…っ」



こちらに向かって手を伸ばしてきた角刈りを、男たちが遠慮なく殴り蹴りつけている。



「やめて…っ!あんたたちの狙いは私なんでしょ!?角刈りに手を出さないで!」


「ああいう生意気な奴は痛めつけないとわかんねぇんだよ…ぐぅ!?」



男のおなかをどかっと足で蹴りつけて、その手から逃れる。



「こんなの間違ってるよ!その拳は人を傷つけるためだけにあるの!?違うでしょ!」


「この…っ、クソ女!」



振り上げられた拳にぐっと目をつぶる。


だけど痛みは来なくて、代わりに男のうめき声が聞こえてきた。



「星奈!」