ヤンキーくんたちに溺愛されてます!




「はー美味しかったね、パンケーキ。今度は心虹と二人きりでデートするんだから、次はついてこないでよ?」



家がすぐ近くだという心虹と別れて、角刈りと二人で駅までの道を歩く。



「角刈りが心虹のこと好きなのはバレバレだけど、あんまりバレバレすぎると引かれるからねー?」


「な…っ、好きじゃねぇよ!相染さんのことは、なんていうか、憧れっつーか…」



あんなにバレバレな態度を取っておいて、ツンデレな角刈りにふっと吹き出す。



「いいなー私も恋したいな。高校生といえばやっぱり恋だよね!どっかで運命的な出会いしないかなー」


「本当お花畑な頭してんなー。女は運命的出会いとか憧れてるけど、本当にそんなもんあるのか?もう出会ってて気づいてないだけとかそういうもんじゃねぇの?」


「えーなに。なんかロマンティストだ…」



ね、と続けようとした言葉は、突然誰かにぶつかられて出てこなかった。