ヤンキーくんたちに溺愛されてます!

二人は顔を見合わせると、ふっと吹き出した。



「なんか納得。あの琥珀先輩に星奈が気に入られたのも。惹かれない理由ないもん」


「本当、単純っていうかただのバカっていうか。恐れ知らずだなおまえは」


「何それー!?褒めてるの!?」



角刈りの頭をペシペシと叩く。



「いてっ、いてぇよ!」


「禿げろー!」



最初はなんで私がこんなヤンキー学校に、って思った。


こんな場所で青春なんてできないって。



でも、今この瞬間は“青春”って呼べるんじゃないのかな。


友達と一緒にパンケーキを食べて、語り合って。そんな些細な出来事でも私にとっては青春だと感じた。