ヤンキーくんたちに溺愛されてます!

「ばーか、おまえら。忘れたのか?月島はあの琥珀さんに目つけられてんだよ。関わったらろくなことないぜ、きっと」



俺が後ろにいるとも知らないバカな男子たちは、「たしかに」と笑いながらそのままトイレに入って行った。



「あーあ。星奈ちゃん、琥珀のせいで怖がられちゃってるじゃん。ただでさえ女子が虎さんの妹しかいないっていう状況で過ごしにくいだろうに、かわいそー」



本当に思っているのかわからない口調でヘラヘラと笑いながら、北斗が隣に並んできた。



トップは、尊敬される一方でその力に恐れる生徒ももちろんいる。


俺たちの一個上のトップだった相染虎は、特に人の心がない代表で気に入らないことがあるとその力で当たるタイプの人間で、周りからも恐れられていた。


トップは絶対なんだ。誰も逆らうことなんてできない。



俺だって、この学校の生徒はみんな俺の言うことを聞くし、それが困ったと思うことなんて一度もなかった。


それなのにそんな毎日にいつからかつまらないと感じている自分がいるのもたしかで、矛盾した自分の気持ちに俺自身も何が正解なのかわからないでいた。