優しく笑った琥珀が私の頬に手を添えると、そっと顔を近づけてきた。



琥珀と出会ってから本当に色んなことがあった。


その全部が私の宝物。


嬉しいことも楽しいことも幸せなことも悲しいことも苦しいことも辛いことも全部、琥珀と一緒なら乗り越えていける。



大丈夫。大好きな人の隣にいられるなら、私は最強だから!



「大切にするよ。世界で一番」


「…その言葉、忘れたら何度でもビンタして思い出させるからね」



琥珀と顔を見合わせて笑う。



ふと、どこからか喧嘩する怒鳴り声と物の倒れる日常音が聞こえてきた。


少し変わっている私の日常はこれからも大好きな人の隣でずっと続いていく。