ヤンキーくんたちに溺愛されてます!

幻聴かと思った。


だって今の琥珀は絶対に私の名前を呼んでくれなかったし、もう二度と名前すら呼んでもらえないと思っていたから。



「どうしたんだ、転んだのか?」


「なん…で…っ」



目の前にいるのは、私のよく知っている琥珀だった。



「星奈の強烈ビンタで全部思い出した。悪かったな、おまえのこと忘れて」


「何それ…っ、全然嬉しくない…っ」



ギュッと琥珀に抱きつく。


もう二度と離れ離れにならないように、強く。



「本当にごめん。ひどいことたくさんしたし、言った」