ヤンキーくんたちに溺愛されてます!

琥珀は北斗くんが思った通り、中庭のベンチに寝転がっていて追いかけてきた私たちに驚いたように目を丸くしていた。



「なんだよ…。ついてくるな」


「琥珀。本当に星奈ちゃんのこと何も覚えてないんだよね?もう好きじゃないんだよね?」


「あ?だからそんな女知らねぇって言って…」


「じゃあ俺がもらっても何も文句は言うなよ」



北斗くんに力強く抱きしめられ、息を呑む。



「…は?」


「そのまま記憶なんて思い出さなければいい。そうすれば星奈ちゃんは俺のものになるから。こんなチャンス、無駄にするわけにはいかないでしょ」


「北斗…くん?」



体を離した北斗くんがぐいっと私の顎を持ち上げてきた。