「当て馬だっていつかヒロインになる未来があるんだから。この世に諦めていい恋なんてきっとない。私はもう逃げないよ」
この子には絶対に敵わない。
星奈ちゃんは私が持っていない“強さ”を持っているから。
「琥珀に好きって言わなくて、よかったのか?」
星奈ちゃんが走っていった後ろ姿をいつまでも見つめていると、目の前に愛武が現れた。
「…うん、いいの。今回はもう後悔してない。優しくて不器用で子どもっぽいところもある琥珀のことが、誰よりも好きだった。私も、ヒロインだったから」
忘れないよ。
この恋物語はもう終わってしまったけど、ヒロインとして琥珀の隣にいられた日々を私はずっと忘れない。
この子には絶対に敵わない。
星奈ちゃんは私が持っていない“強さ”を持っているから。
「琥珀に好きって言わなくて、よかったのか?」
星奈ちゃんが走っていった後ろ姿をいつまでも見つめていると、目の前に愛武が現れた。
「…うん、いいの。今回はもう後悔してない。優しくて不器用で子どもっぽいところもある琥珀のことが、誰よりも好きだった。私も、ヒロインだったから」
忘れないよ。
この恋物語はもう終わってしまったけど、ヒロインとして琥珀の隣にいられた日々を私はずっと忘れない。

