ヤンキーくんたちに溺愛されてます!

伝えたって、何を伝えたの?二人は…どうなったの?


聞きたいことは山ほどあったけど、全部呑み込んで「ありがとう」とだけ返す。



今は早く…琥珀に会いたい。


会ってこの気持ちを伝えたい。





夜の風は先ほどよりも冷たくなっていて、薄着で出てきてしまった体がぶるっと震える。


裏の中庭はこぢんまりとした場所で、中央になんの木かわからない立派な木が立っていてそのすぐそばにはベンチが一つ置いてあるだけだった。


そのベンチに琥珀は寝転がって空を眺めていた。


都会と違ってビルが少なく眩しくもないこの町では、夜空の星が一層綺麗に輝いて見えた。



「…琥珀」



緊張で震える声で、小さく好きな人の名前を呟く。