恋は揺らめぎの間に




「目指せ、アトラクション全制覇〜!」



片っ端からアトラクションに乗っていく。先頭を一華ちゃんが切って、私達は懸命に後を追った。ジェットコースターが続きヘロヘロになったところで、高橋君が手を挙げて提案する。



「休憩がてら、次はあれに乗るなんてどうっすか?」



にんまり悪戯に笑う高橋君。指していたのは、小さな子どもが並ぶメリーゴーランドだった。



「慶人、似合うと思うんだよね〜。」



みんなの視線が慶人君に集まる。そして息を合わせて確かに、と呟いた。



「あの白馬に乗ってもらおうよ。」

「いや、あっちの馬っしょ。」

「いっそ馬車に静香と乗ってもらう?」



一華ちゃんと高橋君が慶人君の乗る馬を吟味し始める。慶人君は呆れたような溜息をつきながらも、二人の言い合いを楽しそうに笑って見ていた。



「今日初めましてにしては仲良くなりすぎだよね。」

「うん。」

「静香ちゃんはこの次何に乗りたい?」

「えーっとね…。」



パンフレットを開くと、ずいっと近づく顔。



「現在地はここだね。」



伏せられて、羨ましい程に長いまつ毛に目がいく。
相変わらず見た目もいいけれど、ふわっと香ってくる香りまで素敵な香りだ。

忘れてしまいそうだけれど、私、慶人君に告白されたんだよね…?

本当に信じられないことだ。