電車に揺られ、遊園地へ向かう。
「えー!? 高橋君って教育学部なの!? 似合わなーい!」
「そういう佐伯さんも、まじで花江さんと同じ学科とか嘘っしょ?」
「ひっど! 静香は特別頭がいいだけですぅー。」
久しぶりに会った高橋君は、相変わらず高橋君だった。私の時もそうだったように、高橋君はとても懐っこい人で、出会ったばかりの一華ちゃんともすぐに打ち解けてしまった。元から友人だったかのように見えるほどに。
高橋君、私達が勉強してたら興味津々で覗き込んできたんだよね…。
電車に乗っているからか、よく当時のことを思い出す。
あの頃と違うのは…
ガタン、と電車が大きく揺れて、身体がとんっと慶人君に当たる。
隣に慶人君がいることだ。
「着いたーーーー!!!」
移動中になんとか課題に終わりが見えてきた一華ちゃんが、遊園地入り口ゲートを潜り抜けて晴れ晴れとした顔で叫んだ。
「よかったね。」
「うん! 静香〜ありがとう!」
バレンタインに向けて装飾され、華やかな遊園地。入り口近くのお店で、寒いからと期間限定の耳当てを買ってきて、一華ちゃんがつけてくれた。
「お礼も兼ねて、お揃いにしよう!」
「うん!」
今まで友人とこういうところに来たことはない。中学までは親が連れて来てくれることもあったが、高校の頃は勉強漬けだったからだ。
「慎司君のこと心配だと思うけど、きっと大丈夫だよ。 今日は楽しもう?」
こそっと一華ちゃんは言って、私の手を引っ張った。

