「ところで付き合うって、何したらいいんだろうね。」
それまで各々の荷物を片付けていたみんなの手がとまり、視線が私に集中した。その目はみんな、点になっている。
「え? な、何?」
なんでみんな、そんな目で私を見てくるの?
話の流れでふと気になって聞いてみただけなのに…。
一華ちゃんが手を上げて立ち上がる。
「…皆さん、お昼は食堂集合で。」
「佐伯さん、第二食堂でお願いしたいっす。」
今日はスペシャル定食デーなのでという高橋君に、一華ちゃんは親指を立てる。
「許そう。」
私は慶人君と目を合わせる。
「僕達も…」
「だよ…ね?」
一華ちゃんと高橋君は、二人して息ぴったりにうんうんと頷いた。