テキトーに編入した高校の男女比が100:1で、しかもヤンキーだらけだった時のわたしの気持ちを答えよ。


……そういえば、髪が派手な人って不真面目なイメージがあったけど、ここの派手髪たちは月曜の朝からちゃんと勢ぞろいしてるし、挨拶も聞いてくれたし、律儀に拍手までしてくれたな。

思ったよりは仲良くなれそう、かも。


「鈴木さんの席はそこの窓際、東野……あの目つきが悪い黒髪の、隣だから」

「わかりました」


わたしの話が終わった瞬間、また復活したざわめき。

その中からなんとかイケおじ先生の声を聞き取って、わたしはうなずいた。