わたしが教壇にあがると、ざわめきがすっと静まった。


「はじめまして、鈴木(すずき)真凛(まりん)です。漢字はわりとそのまんまで、真面目のマに凛としたのリンで真凛です!」


わたしはにこっと笑ってから、苦笑い感をにじませる。


「……けど、ぜんぜん真面目とは程遠いし、凛ともしてないただのオタクなので、よかったら仲良くしてください。もし同界隈だったら語りましょ! これからよろしくお願いします」


ぺこりとお辞儀。

拍手喝采とは行かないまでもたくさんの人が拍手してくれた。

そこそこ好感触かな。