テキトーに編入した高校の男女比が100:1で、しかもヤンキーだらけだった時のわたしの気持ちを答えよ。

「東野さんもトップを目指してるの?」

「ああ」


どうして、の代わりに、言葉を選ぶ。


「東野さんにとっては、ハイリターンなんだ」


東野さんは頷いた。

わたしからすれば、トップになるのはハイリスクローリターンにしか見えない。

けれど東野さんにとっては、「トップ」はリスクを冒してでも得たい称号らしい。

それは何によるものなのだろう。


少し気になったけれど、ハイリスクローリターンと言い切ってしまった自分が聞いてはならないような気がして、質問を飲み込む。


「教えてくれてありがとう」


そうして、にっこり笑った。