「は? トップ狙うの止める気?」
首を横に振ると、友人はおどけたしぐさで口に手を当てた。
「やばい、なんか東野が夢を見始めた……!」
「あのなあ、いくら『誰かを守る』と『トップを目指す』の両立が難しいからってそう言うのはよくないぞ」
「にしても無茶だろ、それこそ『弱いだけの人間』じゃんか」
さっきまでの言葉はど正論だったけど、これだけはしっかり否定したい。
「いや、たぶん違うと思う」
「え、何が?」
「鈴木真凛。あいつ、そこそこ腕は立つんじゃないか?」
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