気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。

ハッ。そういえば亮君、体怪我してるんだった。
病院行くべきじゃっ…。

「ま、亮くん」
「んー?何、陽羽」
「か、体怪我してるから、病院行こう?」
「…《戦隊ヒーローズ・メア》見逃したくないからヤダ」
「えぇえ…けど、本当に怪我酷いし…」
「じゃあ陽羽が治してよ」
「へっ?」
「絆創膏とか消毒液とか包帯とか家に一式あるからそれで治して」
「え、でも私そういうの初めてなんだけど…」
「大丈夫、俺が教えるから。それより兄貴の方が心配。
病院脱走したし、足悪化してるはずだし、大体怪我してるし。あれじゃ、リハビリ長引くだろうな。別にいいけど」

亮君、天翼さんのこと嫌々言いながらも本当は大好きなんだろうな。
ふふっ、素直じゃないなぁ。

…ハッ。
今気づいたけど、何で今、恋人繋ぎされてるんだろうっ…。
うぅう、これじゃあ期待しちゃう。
お家に行くとか、ヒーローに妬くなとか、恋人繋ぎとか。
亮君って、やっぱり何考えているか分からない…。

「着いたよ。…その前に俺陽羽に言わなきゃいけないことあった」
「?」
「さっき場しのぎで『付き合ってる』って言ってごめん」
「あ…ううん、平気!」

そうだ、さっきそんなこと言ってたっけ。
場しのぎか…。
面倒くさがり屋な亮君なら、確かにそうするって考えれば分かる事かも。
あの時テンパった私恥ずかしい…。