気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。

亮君は、いつもそうだ。他人以上に自分に厳しい。
今だってそう。大切な人達を守るために、弱い自分が情けなくて許さないから離れようとしてる。

けど、亮君のその気持ちが本心なら私はもう見守るしかーー…

「だったら尚更戻ってきなさいよ。鳳」
「は?」

そう思っていた私や情けを見せている亮君の気持ちを破るよう口を開いた萌恵ちゃん。

「あんたは守られるなんて気に入らないだろうけど、あたしらが守ってあげる。もう守る側だけじゃないってこと」
「……戻っていいのかよっ…」
「いいから言ってるんだけど。あたしらは、鳳に戻って来てほしいの」
「…っ」
「亮、戻って来てくれるか?」
「…っあーもう、分かったよ!!戻ればいんだろ!?戻るから兄貴離せ‼︎」
「亮っ、お兄ちゃん嬉しいぞ♪」

そう言っている天翼さんは、いつの間にか亮くんにギュッと抱きついている。