気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。

もしかしたら放課後のどこかで充電が切れちゃったのかも。
どうしようっ…。
私には今これくらいなことしか出来ないのにっ…。

ーガーン!!

殴り合う音が響く中で、今1番怒り狂った痛い音と【Viper】の声に思わず肩をビクッと立たせた。

「お前は所詮【last】のお荷物のくせに…!!」
「…っ!」

亮君…っ!
早く助け呼ばなきゃっ…。
けどどうしたら…っ。

「…お荷物なんかじゃねーよ、俺。むしろ戦力だから。何のために【last】離れたと思ってんの」
「は…?」
「そりゃ、最初はお前らが思ってるように弱いからって理由で逃げた。
けど今は【last】を守れるように離れたって理由だから。いつまでも俺弱くないから」

最後の言葉と同時に足を上げて相手の顎を力強く蹴った亮君。

「まだやる気?昔から威勢だけはいいよね。【Viper】は」
「お前…!!」
「頭あんだろ。どっちが勝ちかなんてもう点いてんだよ。とっとと諦めて散れ」

毒を吐き捨てるような口ぶりで【Viper】を見下して見つめる亮君。
今の亮君は一言で言うなら恐怖。
あんな亮君、今までで一度も見たことがない…っ。

「調子に乗るなよ、テメェ!!」

だから、そんな亮君に対抗して動ける【Viper】のメンバーに気づくことなんて出来なかった。

ーダン!!