気まぐれヤンキーくんのあまのじゃくな溺愛。

天翼さんは、【last】を大切に想ってる。けど、それ以上に亮君を大切に想ってる。
亮君も同じようなことを言ってた。
自分が守らなきゃいけないのに守れなかったって。
──やっぱり2人とも似てる。仲間思いで自分には凄く厳しいところ。

「で、そんな自分のせいで案の定これ」
ウケるでしょ?とか細い声を出しながら、包帯が巻かれている右足を見せてきた。

「俺が亮を守らなきゃいけなかったのに、守れなかった。何やってんだろうね」
薄笑いをしながら乾いた声を私に溢してきた天翼さん。
そんな彼に胸が縛りつけられるように私は苦しくなった。

「結局俺はぶつけるところが欲しかったんだ。けどそれが結果的にあいつを巻き込んで傷つけた。
そんな俺が今あいつに会う面なんてないんだ。だから────うちの弟を頼むよ。小鳥陽羽ちゃん」

それ以上は何も言わなかった天翼さん。
まだ何か言うことがあったかもしれないのに看護師さんが時間だと呼び出しに来てこの日は終わった。
お兄さんも亮君もお互いに謝りたいって思ってる。
けど同時に相手の事を考えすぎて自分の情けが悔しくて、顔すら合わせられなくなった。
2人には仲直りしてもらいたい。

だったら私が出来ることって何なんだろう……?