こじらせ美女は王子様の夢を見る


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「はぁ、」





颯太くんに告白されてから部屋の前まで送ってくれた。





この数日で色んなこと起きすぎじゃない?





まず何から考えればいいか、わからない。





正直、今玲央の顔見たら、もっとごちゃごちゃになりそう。





部屋に玲央いなくてよかった…





(ガチャ)





そんな時、部屋の扉が開く音がする。





うわー、タイミング…






「ただいま」玲央はぶっきらぼうに言った。





「おかえり」





そう言っては見るものの、どんな顔すればいいかわからなくて顔が見れない。





ソファに座ってる私の隣に、玲央も座る。





「俺に言うことないの」




「え?」





珍しい玲央の急なその言葉に驚く。





もしかして、玲央告白のこと知ってる?





いやいや、そんなわけ。




だってさっきのさっきだし。






「…別に?何のこと」



「颯太。告られたんだろ?」







やっぱ知ってた。






「何で知ってんの?」



「さっき、颯太に聞いた。」





颯太くん、言ったんだ。





「うん、告られた。」




「どうすんの?」




「…今…考えてる。」





たからもうやめて。





ちゃんと考えるから。






「お前颯太のこと好きだったんじゃないの」




「…好きだよ?だけど」




「じゃあ、何で悩んでんの」






あんたじゃん。





玲央のこと、頭から離れないんじゃん。





だから整理したいんだよ。






こっちの気も知らないで…







「…もういいじゃん、1人にして」






そう言ってソファから立ち上がった時、





後ろから抱きしめられた。





ふわっと、玲央の石けんのような爽やかな香りが香る。






「付き合うなよ」






弱々しかった。





初めて聞いた玲央の声だった。






「…な、んで」






「俺でいいじゃん」







胸が、きゅっとなって





時が止まったような気がした。





それって、






「好きだ、ミナ」






うそ、でしょ。





今日、なに、ほんと。



 

頭が追いつかない…





玲央の私を抱きしめる手に力が入る。







「出て行くな…頼む」






あーこれで気づくのか。






やっと、自分の気持ちに。






「ちょっと待ってて」








私は玲央の手を振り解いて、部屋を出た。