こじらせ美女は王子様の夢を見る


.





「颯太…?どうした」



「…いや、ちょっと。ごめん、先行ってて」



「は?おい、ちょ、」







友達と買い物に来ていたとき、




偶然玲央とミナちゃんを見た。




ミナちゃんは体調が悪そうで、玲央がミナちゃんを支えながら歩いていた。




追いかけて、外のベンチに座った時、2人に声をかけようと思った。





…でも、かけられなかった。





ミナちゃんは泣き出して、玲央はそんなミナちゃんを抱きしめてる。





何の話をしてるのか。




何でミナちゃんは泣いてるのか。





…何で玲央がミナちゃんを抱きしめてるのか。





色々聞きたいことがあるけど、




知りたくない自分もいる。




2人は幼馴染で、昔からの付き合いがあって




なんとなくの疎外感は今までもあった。
 




…でも、これはきつい。





俺は無意識に2人から目を逸らした。





諦めるにはミナちゃんを好きになりすぎた。




 
これはやばいかもな、そろそろか。





俺はそのまま2人を背にして友達のところへ戻った。